2023.03.20
「トラヴィスマシュー」の今年のテーマは「HAVE AN AWSOME WEEKEND(素晴らしい週末を)」。ご自身のライフスタイルとトラヴィスマシューとの関わり方について教えていただきます。今回のゲストは元プロ野球選手/元メジャーリーガー 松坂大輔さんです。
──現役生活を終えられて、ライフスタイルはずいぶんと変わりましたか
はい。いちばんはトレーニング時間ですね。1割くらいになりました。健康維持のためといった感じです。ゴルフが好きですから、飛距離が落ちないように、というのもあります。鍛えるというよりは、キープするような感じですね。食事の量は、逆に減りました。運動量が少なく、体質的にも太りやすいので、以前よりも余計に気を遣っています。現役のときは、食べるものについては気にしていましたけど、量が違っていましたね。
──現在の1日のスケジュールは、どんな感じなのでしょうか。
アメリカにいるときは、毎日、朝から学校へ子どもの送迎です。現役のときもオフシーズンにはしていましたが、いまはその頻度が増えました。帰ってきたら朝ごはんを食べて、去年から犬を飼いはじめたので、犬の散歩をして、お昼を食べて、少しゆっくりして、また子どもを迎えにいって……。そういうリラックスした感じで過ごすのは、いままで味わったことがないものですね。現役時代のオフシーズンに近いといえば近いのですが、やっぱり違います。オフであっても、次のシーズンのことを考えながら毎日過ごしていましたから。それがなくなったというだけでも、かなりストレスが減りました。
──いま、もっとも楽しく感じるのは、何をしている時間ですか。
単純に家族と過ごす時間が増えましたし、それがいちばんですね。いままでは、好き勝手にやらせてもらってきましたし、家族もみんな我慢していましたから。家族と過ごす時間が増えたというのが、いちばん幸せなところですね。
──松坂さんはボストン・レッドソックスでプレーをされて、いまもボストンにお住まいですが、ニューヨーク・メッツでも投げられていました。ボストンとニューヨークでは、どちらの街がお好きですか。
僕は断然、ボストンです。ニューヨークは、都会すぎる感じです。メッツのときも、普段は静かなところがいいと思ったので、マンハッタンから少し離れたところに住みました。ボストンのほうが穏やかです。緑も多いですし、都会すぎず田舎すぎず、僕にとってはちょうどいい感じですね。
──そんななかで、先ほども少し触れられましたが、現在の松坂さんにとってゴルフはどんな位置づけとなっていますか。
運動をする機会が減ったなかで、僕にとっては体を動かす良い理由になっています。子どもを迎えにいくちょっと前に、早めに家を出て、打ちっぱなしに行くこともありますね。ラウンドは、ボストンにある飲食店の日本の方と回ったりもしています。その人が、地元のアメリカ人の友だちを連れてきたりすることもありますね。引退してから、そういう機会も新しくできました。
──メジャーリーグの選手は、シーズン中もゴルフをしている印象がありますが、実際はどうでしたか。
そんなことは……あります(笑)。僕も、シーズン中に誘われました。次の遠征でゴルフに行くからゴルフクラブ持ってきて、とか。普通に、監督やコーチが選手を誘ってきます(笑)。日本では、ないと思います。オフシーズンはあるかもしれないですけど、シーズン中はあり得ないかもしれないですね。
──メジャーリーグの選手のゴルフに関するエピソードはありますか。
飛ばない選手は、ほとんどいないです。腕前の違いはもちろんありますけど、とにかく飛ばします。僕のほうは、できるだけ球が吹けないようにとか考えながら打っているのに、とんでもなく吹け上がった球で300ヤードを超えていくんです。頭を使っているこっちが嫌になってくるくらい、パワーの差を見せつけられました。日本の野球選手で、そんな球を打つ人はいませんね。みんな吹け上がる球は打つんですけど、その分、距離は出ません。向こうの選手は、球の勢いが違うので関係ないんです。バックスピン、関係ないです。すごいです。
──アメリカで回ってみて、良かったと思うコースはどこでしょうか。
人気のコースや名門コースで回らせてもらうことは、かなりありました。メッツにいたときには、ニューヨークのコースもけっこう行きましたね。なかでも強く印象に残っているのは、それもシーズン中でしたけど、ペブルビーチゴルフリンクスでやらせてもらったときでしょうか。テレビで観る機会も多かったですし、名物のショートや、海沿いの高く打ち上げていくロングなど、印象に残るホールも多いですよね。いや、でも、良かったコースがいっぱいあるので、考えてもキリがないです。メジャー大会を開催するようなコースも、いくつもラウンドさせてもらいましたから。
──ゴルフウェアについては、選ぶときに何か気にされたりしていますか。
いまは機能性も高いので、昔ほどは気にならないですけど、スイングのときに引っ掛かりを感じたり、突っ張りを感じたりしないかどうかでしょうか。やっぱり、動きやすさがいちばんですかね。
──身体が大きいので、ウェア選びも大変ですよね。
それはありますね。以前は、サイズがあれば、なんでもとりあえず買ってみるというふうにしていました。いまはデザインも良くなっていますし、ゴルフショップに行くのは楽しいですよね。
──トラヴィスマシューを知ったのも、アメリカだったとお聞きしたのですが。
はい。かなり前なので、どこのゴルフ場だったかは忘れましてしまいましたが。トラヴィスマシューのキャップは、ロゴマークがMだけに見えるじゃないですか。だから単純に、僕のキャップっぽいなと(笑)。Matsuzakaなので。それで買いましたね。最初、知らない人からは、「それ自分のブランド?」って聞かれたりして、気分が良かったですよ。実際にウェアを着てみても、着やすかったです。最初はゴルフウェアだけだったのですが、いまは家でTシャツやパーカーなど、いつでも着ています。トラヴィスマシューは、いろいろなデザインがあって、洒落もきいていたりして、おもしろいですよね。いいデザインがあったら、ポチポチッとしています(笑)。
──テレビではスーツ姿の印象が強いですが、そういうスタイルもお好きですか。
好きなんですけど、アメリカではとにかく楽な格好をしちゃうんですよね。引退してからは、ジャケットにシャツというのが多くなったので、「もっとそういう格好をしたら」と家族からも言われます。上下スエットとか、楽なものばかりなので。もういい大人なので、少ししっかりした格好をしたいなと思います(笑)。
──ちなみに、2023年春夏のトラヴィスマシューのテーマは、「HAVE AN AWESOME WEEKEND (素晴らしい週末を)」というものなのですが、松坂さんにとって素晴らしい休日や、理想の休みとはどんなものでしょうか。
理想という意味では、やはりゴルフが好きなので、一度、家族と一緒にゴルフに行きたいですね。でもみんな、日焼けが嫌だと言うんですよ。ナイターゴルフになっちゃいますね(笑)。あとは、ゴルフの練習やゴルフ場に犬を連れていってみたりしたいなとは思います。
──今後の夢や目標については、どんなことをお考えになっていますか。
ゴルフのことばかり話してしまいますが、昨年、日本のツアーでプロとアマチュアが一緒にスコアを競うトーナメントに出させてもらったんですけど、やっぱり試合に出るのはいいなと思いました。もちろん、プライベートのゴルフもすごく楽しくていいのですが、独特の緊張感といったものは味わえませんから。やるならば、アマチュアのなかでもトップを目指したいと思いましたね。
──日本アマチュアゴルフ選手権を目標にするとかいったことでしょうか。
目指してみたいですね。本当に、そう思いました。試合の緊張感から離れて、1年以上が経ちましたが、野球にしてもゴルフにしても、試合に出ている人をうらやましいと思いながら見ている自分がいるんです。そういう場所に戻りたいんですかね? たとえば、野球の指導者になっても同じような緊張感を味わえるかもしれませんが、自分がプレーをするのとは、また違うと思うんです。昨年出させてもらって、最初のティーショットを打つときの緊張感は、いままで味わったことがないような雰囲気でした。じつは声をかけてもらったとき、試合ではなくて、大会前日に行われるプロアマだと思っていたんですけどね。でも、それを経験して、「もう、嫌だ」ではなく、もう一度これを味わいたいなと思ったんです。あの緊張感を味わいたいと思っている自分が、常にいる感じです。とはいっても、毎回毎回、疲れちゃうんですけどね(笑)。
DAISUKE MATSUZAKA
横浜高等学校出身。投手。夏の決勝で、史上2人目(当時)のノーヒットノーランを達成し、甲子園春夏連覇。「平成の怪物」として注目を集める。1998年ドラフト1位指名で西武ライオンズ入団。2006年ボストン・レッドソックスと契約。2007年日本人初のワールドシリーズ勝利投手となり、チームのシリーズ制覇に貢献。2013年クリーブランドインディアンス(現クリーブランド・ガーディアンズ)とマイナー契約ののち、8月にニューヨーク・メッツにメジャー契約で電撃移籍。2014年はメッツにて先発、リリーフ等要所の要として貢献。2015年、福岡ソフトバンクホークス入団、2018年中日ドラゴンズに入団、2020年より西武ライオンズ入団、2021年現役引退。現在は野球解説やスポーツキャスターとして活躍中。
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